高脂血症は血液中の脂質濃度が異常に高くなった状態で、いわゆる「ドロドロ血」のこと。
高脂血症になると、動脈の内壁にコレステロールが沈着し、プラークと呼ばれる脂質のかたまりが生じる。
プラークが生じると動脈の内部が細くなる、あるいは詰まることで血液の流れが悪くなり、身体の各部に十分な酸素と栄養素が送られなくなる。
また、プラークが血栓を作り、血栓が血液によってより細い血管まで流され、細い血管を詰まらせるケースも多い。
こういった点で、高脂血症は心疾患・脳血管疾患の危険因子となる。
高脂血症の診断方法は血液検査から直接コレステロール値や中性脂肪値を測定する。
かつてはLDLコレステロール値は計算式によって求めていたが、現在では実測する場合も。
高脂血症の診断基準は以下のとおり。
| 検査項目 | 異常値 |
| 総コレステロール | 220mg/dL以上 |
| LDLコレステロール | 140mg/dL以上 |
| HDLコレステロール | 40mg/dL未満 |
| 中性脂肪 | 150mg/dL以上 |
高脂血症の中でも、総コレステロール値が高いタイプを「高コレステロール血症」、
LDLコレステロール値が高いタイプを「高LDLコレステロール血症」、
HDLコレステロール値が低いタイプを「低コレステロール血症」、
中性脂肪値が高いタイプを「高中性脂肪血症」と区別する。
上記4つの高脂血症のタイプの中で、最も重要視すべきものは「LDLコレステロール値」である。
2007年4月、日本動脈硬化学会は「高脂血症」を「脂質異常症」という名称に変更し、診断基準を5年ぶりに改訂した。
大きな変更点は、名称変更の他、総コレステロール値を基準から外したことである。
総コレステロール値を基準から外した理由として、善玉であるHDLが高いために総コレステロール値が高くなるケースもあるからである。
また、反対にHDLが低すぎることが動脈硬化の危険因子となることもあり、高脂血症という名称がふさわしくないことが名称変更の理由である。
LDL・HDL・中性脂肪の基準値に関しては従来と同じである。
参考リンク:
脂質異常症とは?