骨粗鬆症(骨粗しょう症)とは、骨密度が低下し、骨折しやすくなる症状を言う。骨粗鬆症の症状として腰背部痛、身長の低下、運動能力の低下による日常生活動作(ADL)の困難などがある
骨粗鬆症はとくに高齢者の女性に多く見られ、閉経による女性ホルモンの分泌量の急激な低下が骨密度の低下を招き、骨粗鬆症の原因であるとされている。男性にも骨粗鬆症が見られるが、女性ほど性ホルモンの分泌量が低下しないため、患者数は比較的少ない。
老化によって腸管からのカルシウムの吸収が悪くなることも骨粗しょう症の原因となる。その他、ステロイド剤の常用も骨粗しょう症の原因となる。
骨粗鬆症の治療はビタミンD3、ビスホスフォネート、エストロゲン(女性ホルモン)などの治療薬のほか、日光浴をする、運動によって骨密度を高める運動療法、カルシウムやビタミンD(カルシウムの吸収を助ける)を豊富に含む食品を積極的に食べる食事療法がある。
運動療法と食事療法は骨粗鬆症の予防方法としても有効で、骨密度の低下が始まる老齢期以前にできるだけ骨密度を高めておくことが予防として有効である。
単純X線像とは、背骨の変形や圧迫骨折の有無をX線撮影によって診断する検査方法。骨量を定量的に測定するには不向きである。
通常、骨粗鬆症の診断には、単純X線像と、後述する骨密度測定を(DXA法など)を行うが、圧迫骨折が見られた場合、骨密度測定の結果にかかわらず骨粗鬆症であると診断する。
DXA法とは、全身または腰椎などの重要な部位について、二種類のX線を当てて骨密度を測定する方法。他の組織の影響を除外でき、精度の高い診断方法であるが、大きな医療機関にしか設置されていないのが難点。
DXA法による骨粗鬆症の診断基準は次のとおり。
| 骨密度(g/cm3) | 診断 |
| 0.81以上 | 異常なし |
| 0.71 - 0.81 | 骨量減少 |
| 0.71以下 | 骨粗鬆症 |
MD法とは、X線撮影で指の骨の骨密度を調べる方法。長期にわたる経過観察や集団検診に向いている。一方、わずかな骨密度の変化を検出することはできないため、短期間での骨密度の変化を調べるには向いていない。
pQCT法とは、X線撮影で立体的に骨密度を測定する方法である。立体的にX線撮影を行うため、平面的にX線撮影をする他の測定方法とは違い、真の骨密度を測ることができる。四肢の骨密度を測定するために用いられる。