肥満度-検査方法と診断基準

肥満度

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目次

  • 肥満とは
  • 体脂肪率計による肥満度チェック
  • BMIによる肥満度チェック
  • キャリパー法
  • ブローカー桂変法

肥満とは

肥満とは体脂肪が多い状態のことを指す。
体脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪がある。
どちらの種類の脂肪が多くても肥満であるが、健康面で問題になるのは内臓脂肪の多い「内臓脂肪肥満(腹部肥満)」であり、メタボリックシンドロームの必須項目である。
また、脂肪細胞には、主に脂質を貯蔵する「白色脂肪細胞」と、脂質を分解し体熱を産生する「褐色脂肪細胞」の2つがある。
褐色脂肪細胞は全身でも約40gしかなく、肥満は白色脂肪細胞の肥大によるものである。

 

体脂肪率計による肥満度チェック

肥満度をチェックする方法として最も一般的なものは体脂肪率計によるものである。
現在使われている体脂肪率計は、インピーダンス法という原理を用いている。
インピーダンス法の原理は、身体に微量の電流を流し、身体の電気抵抗から体脂肪量を推定するというものである。
脂肪組織は筋肉組織に比べて電気を通しにくく、体脂肪率の高い人は体脂肪率が高いとされている。
インピーダンス法による体脂肪率計は簡便で、測定に熟練が必要ない。しかし、インピーダンス法による体脂肪率計は体内の水分量に影響を受けやすく、測定誤差が大きいため、飲食直後や運動直後に測定しない、排尿後に測定するなど、体内の水分量を安定させる配慮が必要である。
また、幼児や高齢者、妊婦、筋肉量の多い人なども体内の水分の分布が一般成人と異なっており、正確な体脂肪率を算出することは難しい。

BMIによる肥満度チェック

BMIとはbody mass indexの略であり、身長と体重から肥満度を数値化したもの。
BMIは次の計算で求められる。

BMI = 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

日本肥満学会による、BMIによる成人男女の肥満度の判定は下表のとおり。

BMI肥満度
18.5未満やせている
18.5以上25未満普通
25以上30未満肥満1度
30以上35未満肥満2度
35以上40未満肥満3度
40以上肥満4度

BMIは医学研究で被験者の体型を評価するためにも用いられる。
しかし、BMIは体脂肪率や筋肉量などの身体組成を反映していないという欠点がある。

 

キャリパー法

キャリパー法とは、キャリパーと呼ばれる大きなペンチのような測定器具で皮膚をつまみ、皮下脂肪厚を測定する方法。キャリパー法による皮下脂肪厚の測定部位は、一般的に上腕背面の中央部、肩甲骨下端(下角部)が選ばれる。
キャリパー法では皮膚のつまみ具合によって測定値が変わるため、測定者はキャリパー法に熟練している者のほうが望ましい。

 

ブローカー桂変法

ブローカー桂変法とは、身長と体重の値によって肥満度を数値化する方法。
ブローカー桂変法の計算式は次のとおりである。

肥満度 = 体重÷(身長(cm) - 100)÷0.9

この式で求められる肥満度が1.2以上だと肥満であるとされる。
しかしながら、ブローカー桂変法による肥満度の判定は、身長の低い人ほど厳しい基準になるという指摘がある。

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