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肺がん

肺がんとは

 肺がんは近年急増しているガンである。
 2005年の統計によると肺がんは全がん死の19%を占め、男性では第一位、女性では第三位である。
 肺ガンは初期に自覚症状が現れにくいため、気づいたころにはかなり進行しているケースが多い。
 肺がんの危険因子として喫煙が良く知られているが、それ以外にもウイルスや放射能などもある。近年話題となったアスベストも、中皮腫は肺がんの危険因子である。タバコを吸わない人でも検診時には胸部X線撮影を行っておきたい。
 肺がんの症状として血痰や息切れ、胸の痛み、咳、喘鳴などがある。

ヘリカルCT

 ヘリカルCTは人間ドックの肺がん検診でハイリスク者対象のオプションとして用いられることが多い。
 ヘリカルCTは肺全体をらせん状に撮影し、肺の立体的なCT画像を撮影するもので、後述する平面的な胸部X線撮影では発見できない小さな肺がんまで発見することができる、精度の高い検査方法。

胸部X線撮影

 胸部X線撮影は、肺がんの検診や人間ドックで一般的に用いられる検査方法。初期の肺がんや、他の臓器の影に位置する肺がんは見つけにくいという欠点がある。

喀痰細胞診

 喀痰細胞診は、ヘリカルCTとともに人間ドックで用いられることがある検査方法。痰を採取して、その中にがん細胞が含まれているかどうか、顕微鏡で診断する。この方法も検査としては精度の高い方法である。
 ただし、肺の末端部分にできたガンの場合、痰にがん細胞が含まれず、見つかりにくいので注意が必要である。

肺がん検査の有効性

 現在、日本で行われている肺がん検査とその有効性に関する厚生労働省の見解は以下のとおりである。
検査方法有効性
胸部X線撮影と喀痰細胞診の併用
CTと喀痰細胞診の併用×

CT検査による異常について

 肺がんのCT検査は、直径5mm程度の小さな肺がんも見つけ出せる検出力があり、その点ではX千巻さよりも優れている。しかし、逆に肺炎や肺結核が治った後の痕跡などの良性の病変を肺がんと見誤る場合もある。そのため、日本CT検診学会の指針では、ある一定の基準以下の病変の場合、すぐに治療に移らずに経過観察することを定めている。


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